コンテンツで勝負。8Tracksが考える音楽配信サービスの未来。 | Cloud Payment 公式ブログ

コンテンツで勝負。8Tracksが考える音楽配信サービスの未来。

[記事更新日]

Share on Facebook
Pocket

~海外サブスクリプションサービス紹介ブログ vol.8~
03
最近、日本でも音楽配信サービスが流行してきて、注目が集まってきています。
先月から始まったアップルの音楽配信サービス、Apple Music(アップルミュージック)。1年程前にBeats Musicを買収したあたりから様々な予想がされていましたが、世界一の楽曲量を誇るサービスです。なかなか守備範囲の広い内容になっていますが、ざっくり言うと一定金額を払ってApple Musicのライブラリにある音楽を、好きなだけ楽しむという仕組みです。ライブラリの楽曲量は半端ではないので、一曲またはアルバムで購買するよりも、大変お得と言えるでしょう。個人だけでなく家族で使用できる金額設定のオプションがあるのも、嬉しいサービスです。

視聴者数約8,100万人を誇るPandora や視聴者数約7,700万人のSpotifyなど、5億ドル以上の融資を受け、年間10億ドルを上回る収益を計上する大手がしのぎを削るアメリカ音楽配信ビジネスは、Apple Musicの参加でまた一段とその動向が興味深くなりました。それに関連して投資家の間で話題に上っているのが8Tracks(エイトトラックス)です。今回は少々独特な音楽配信サービス、8Tracksについてご紹介したいと思います。

時代の波をクールに逆走

品物をショッピングカートに入れると、おすすめ商品が表示される。アマゾンなどに代表されるイーコマース業界で頻繁に使われ、高度なアルゴリズム(膨大な情報を処理するプログラムのことです)を使用していることで有名ですが、一般的な音楽配信サービスも、アルゴリズムで分析した情報を駆使し、いかに的を絞った楽曲を提供するかが重要なポイントとなっています。たとえばApple Musicなら、利用者が好きそうな曲を中心にライブラリーを設定することで、より利用者の満足度が高まるようにしています。

そこにフラっと現れたのが、アルゴリズムにほとんど頼らない8Tracksです。あえてアルゴリズムのようなものがあるとすれば、それは『人間』。8Tracksのサイトを開いてみると、音楽が大好き!と言う人たちがそれぞれプレイリストと呼ばれるものを作成しています。これは自分でダビングしたMD(またはカセットテープ)をインターネット上に晒していると考えると、理解しやすいかと思います。このいわゆるマイリミックスを友達と共有したり、有名なDJや、シンガー、バンドなどの個人のプレイリスト見つけたりするのが、8Tracksの醍醐味です。

ミレニアルズが集う場所

現在のプレイリストの数はおよそ65万個。ライブラリで900万曲近くを提供している8Tracksですが、利用者のそのほとんどがミレニアルズと呼ばれる18-29歳の若者で占められていると言われています。一般的なリサーチでは、若い年代であるほど音楽を聴く時間と配信サイトで過ごす時間が長いと言われており、大手を含めた各社ともミレニアルズ顧客の獲得には力を注いでいるので(特に広告の多いPandoraは、かなりの時間とお金を費やしています)、利用者のほとんどがミレニアルという8Tracksは、投資家にとって大変魅力的だと言えます。さらにここに至るまでの融資金額がたったの150万ドル。それでも2012から連続して収益をあげているとの情報です。

基本的には無料のサービスですが、6ヶ月$25(1月約4ドルちょっと)を払うと8Tracks•Plusというサービスにアップグレードが可能です。この手のアップグレードは大抵使えるサービスが満載なのですが、8Tracksでは広告がなくなるのとDJ用サービス以外は、「あなたのプロフィールにプラスのマークがつきます」や「8Tracksで働く僕らがあなたを見かけたら、ハグします」などくだらないものばかり。音楽好きが集まる場所という、イメージを崩さない戦略が垣間見え、ミレニアルズが惹きつけられる理由も納得です。

今後の展開

若者の音楽の憩いの場として伸びていく可能性がある8Tracks。今年の6月には投資グループからから250万ドルの融資を受けました。金額的にはそれほど大きい数字ではありませんが、アップルはもとより、巨額の融資を受けている大手企業が音楽配信サービスに進出している中で、この金額は大勝利と言えるでしょう。7月にはサイトのインターフェースを使いやすく更新。しかしこれも、今までの利用者が戸惑わないようにとの配慮が見受けられました。ネット構築が多様化、ハイテク化していく中、コンテンツの重要性が再認識されています。アルゴリズムに依存しない、8Tracksの今後が楽しみです。

ebookダウンロード
ebookダウンロード
PAGE TOP