まさにデジタルパラサイト!NimbleTV(ニンブルテレビ) | Cloud Payment 公式ブログ

まさにデジタルパラサイト!NimbleTV(ニンブルテレビ)

[記事更新日]

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~海外サブスクリプションサービス紹介ブログ vol.6~
nimble

アメリカテレビ事情

日本からアメリカに来ると、テレビのチャンネルの多さに驚かされます。コムキャストやヴェライゾンの大手ケーブルテレビのサービスに加入していれば、ベーシックでも10-45チャンネル。
プレミアサービスに加入すると、150-250チャンネルを超える番組が見られるようになります。「250チャンネルもいらない」という意見もしばしば聞かれますが、バラエティーにとんだ提供内容は魅力的ですし、デジタル録画機能やオンデマンド(ドラマなどが連続で見られる機能です)、など便利なサービスもあることから、加入者は後を絶ちません。もちろんこのサービス、かなりのお値段です。さらにテクノロジー的にも少々遅れている感があり、映像を見ることができるのは、ほぼ自宅のテレビのみとなっています。つまり出先などで、スマホやタブレットデバイスで見られるチャンネルはごく僅かの有料チャンネルのみ。好きな番組の録画はできるけれど、家に帰らないと見られないというのは、ミレニアルのネット世代には不評です。そこに目をつけたのが、NimbleTV(ニンブルテレビ)。

スタートアップからまだ4年ですが、順調な成長を遂げているニンブルテレビのサービスとは、どんな物なのでしょうか?

ニンブルテレビのサービス

ケーブルテレビにすでに加入しているユーザーが、ニンブルテレビを併用すると、世界中のどこからでも、インターネットさえあれば番組を見ることができるようになります。このサービスは『ニンブルテレビ・フリー』と呼ばれていて、今のところニューヨークとシカゴの在住者に限られていますが、その名の通り、無料です。

実はこのサービス、以前は$5でしたが、ケーブルサービス料金をすでに払っているユーザーが、さらに料金を払う必要性はないだろうという、ニンブルテレビの経営方針により、無料の運びとなりました。また『ニンブルテレビ・フリー』にクラウドベースのHD-DVRサービスを月約$5で追加すれば、録画した画像を世界中のどこからでも、好きなときに見ることが可能です。

ニンブルテレビではサブスクリプションサービス、『プロプラン』も提供しています。ケーブルサービスに加入していなくてもニンブルテレビのウェブサイトから20、40、90チャンネルのプランが選べます。料金はクラウドベースのHD-DVR録画サービスを含めて、20チャンネルが月額約$30ドル、40チャンネルが約$60ドル、90チャンネルが約$85ドルとなっています。さすがに4大ネットワーク(NBC、CBS、ABCとFox)と振興大手ネットワークは、追加できない形になっていますが(ユーザーがケーブルサービスを併用して料金を払えば、無料で追加できます)その他にもHBOなどの有料チャンネルが、オプション料金で追加可能。大手ネットワークの番組は人気がありますし、スポーツの生中継もほぼ独占していますから、ケーブルサービスを手放す人はそれほど多くはありませんが、どこからでもネットで見られるという、使い勝手の良さもあり、ケーブルサービスを解約して、ニンブルテレビ一本に絞るユーザーも増えているようです。

著作権侵害、最高裁と『TV Everywhere』の未来

『テレビをネットで見たいだけ見る』というコンセプトを、業界では『TV Everywhere』と呼んでいます。
ここ数年ほど、ビジネスとして大ブレークするのではないかと言われてきましたが、昨年、連邦最高裁判所がそれに待ったをかけるような判決を出しました。
もともとは大手放送局4大ネットワーク(NBC、CBS、ABC、Fox)とAereoという、スタートアップ企業の訴訟で、細かな説明は省きますが、Aereo側の著作権侵害という判決です。
Aereoはニンブルテレビとはちょっと仕組みが違いますが、基本的にはインターネット経由でテレビが見られるサービスを展開していました。

しかしニンブルテレビのように、『ケーブルサービス加入者のみ』などの枠を設けず、地上放送である4大ネットワーク番組の録画サービスを、クラウドで提供したのがいけなかったようです。ニンブルテレビはその辺りをきちんと計算し、大手放送局と大手ケーブルネットワークの隙間でパラサイトなサービスを展開。4,500万ドルのシリーズA融資も受けて、順調にその業績を伸ばしています。複雑な利権が絡むテレビ業界なので、この先の課題も多いですが、ニンブルテレビは今年末までに『ニンブルテレビ・フリー』サービスを、ロサンジェルスを含めて全米9都市に配信するだろうと、予想されています。

参考サイト(下記海外記事を翻訳した上で記事を書いています。)
http://www.zdnet.com/what-is-aereo-and-why-does-it-have-the-tv-networks-in-an-uproar-7000013833/
http://recode.net/2014/08/20/aereo-is-offline-but-nimble-tv-says-it-can-bring-you-tv-on-the-web/
https://watch.nimbletv.com/signup.php

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