実践!キャッシュフロー計算書はエクセルで簡単に作れます! | Cloud Payment 公式ブログ

実践!キャッシュフロー計算書はエクセルで簡単に作れます!

[記事更新日]

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今回は、キャッシュフロー計算書の作成方法をご紹介します。
キャッシュフローという考え方の大切さに関しては、前回のブログを見てみてください!

用意するものは、二期分の決算書と、キャッシュフロー計算書のテンプレートです。
簡単に言うと、前期から今期の各科目の増減を出し、それをキャッシュフローの3区分に当てはめていくことになります。

便利ツールとして、中小企業庁が出している「中小企業の会計」ツール集をご紹介します。
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/kaikei/kaikei_tool.html
計算書を作成するために必要な数値を入力シートに入れれば、出力シートでキャッシュフロー計算書ができあがる、という便利なものです!
項目はやや簡便であるため、どのくらい細かく作りたいか、などによって適宜調整をするとよいでしょう。

皆さんが理解すべきは、
「この科目の増減は、どのキャッシュフロー区分の増減に関わるか」
「なぜこの科目はこのキャッシュフロー区分になるのか」
ということになります。
よって、このブログでは、キャッシュフロー区分ごとに、決算書のどの数字をどういう理由で入れていくのか、説明をしていきます。

Ⅰ 営業キャッシュフロー

キャッシュフローの計算で一番面倒くさいのが、営業キャッシュフローです。

営業キャッシュフローの計算方法には、直接法と間接法がありますが、上場企業を含め、大多数の企業が間接法を用いていますので、間接法を使いましょう。中小企業庁のテンプレートも間接法です。

純利益をベースに調整が必要!

一般的に損益計算には、キャッシュの出入りがないものも含まれています。あるいは、損益計算書には載ってこないけれど、営業活動に関わる分野でキャッシュに動きがあるものもあります。これは例えば、原料をキャッシュで購入したが、まだ使用しておらず資産として保有している場合などです。
このように、純利益の計算過程で含まれていたキャッシュの動きがない項目や、計算に含まれていない営業活動でキャッシュが動いた項目を調整する方法を「間接法」と呼びます。
営業CF

テンプレートのキャッシュフロー計算書に沿って、営業キャッシュフローの内訳を見ていきましょう。
(1)当期純利益 
損益計算書の当期純利益になります。この数字を基にして、以降の数字でキャッシュの加減をしていきます。

(2)非資金の費用項目 
損益計算書に計上されている項目の調整です。
損益計算書において、費用として計上されているうち、キャッシュの動きを伴わない減価償却費を足し戻します。また、引当金繰入額も同様に加算し、また引当金が取り崩されていればマイナスをして調整しましょう。

(3)回収・支払サイト
貸借対照表の資産・負債の増減には、売掛金の回収など損益計算書には載らないけれど、営業活動によるキャッシュの出入りが記録されています。営業キャッシュフローとして調整しましょう。
■ 流動資産
・売上債権(受取手形&売掛金) …売上債権が減っていたら、その分だけキャッシュを回収できたことになります。
・棚卸資産 …棚卸資産の増加は、在庫が増えた、つまりその分だけ仕入をしてキャッシュを使った、ということになります。逆に減っていれば、その分売れてキャッシュが入ってきたことになるので、加算します。
■ 流動負債
・仕入債務(支払手形&買掛金) …仕入債務が増えた場合、損益計算書では原価としてマイナスしてしまっていますが、まだ支払を済ませておらずキャッシュは出て行っていませんでの、キャッシュフロー計算では足し戻してあげる必要があります。
・前受金 …キャッシュは受け取っているので、まだ損益計算書には計上されないけれど、加算しておきましょう。

また、一般的には、投資活動・財務活動に含まれないキャッシュの出入り(利息、保険金など)も営業キャッシュフローに入れ込みます。※区分の見解はいろいろありますので、アプローチ方法は顧問税理士・会計士等に確認をしてください。

Ⅱ 投資キャッシュフロー

将来の利益やキャッシュフローの獲得を目的とした資源に対してキャッシュがどの程度動いたか、を貸借対照表から情報を集めていきます。

■ 固定資産(有形、無形)
取得するとキャッシュが減ります。売却するとキャッシュが増えます。
減価償却資産には注意が必要です。貸借対照表に載っている金額は、損益計算書に計上している減価償却費が含まれていません。よって、貸借対照表で増減した分に該当する減価償却費を足す必要があります。

■ 有価証券(現金同等物を除く)、投資有価証券
固定資産と同様で、取得でキャッシュが出ていき、売却するとキャッシュが入ってきます。

■ 貸付金
誰かにお金を貸したらマイナス、貸していたものが返ってきたらプラスになります。

Ⅲ 財務キャッシュフロー

資金調達、および返済によるキャッシュの動きを記録していきます。

■借入金
お金を借りたらキャッシュが増えて、返したらキャッシュが減ります。

■社債、株式
発行するとキャッシュが入ってきます。社債の場合は償還したらキャッシュが減ります。

以上、主だった科目について、キャッシュフロー計算書への組み込み方と理由を見てきました。
キャッシュフロー計算書の作り方、考え方はご理解いただけたでしょうか。

キャッシュフロー計算書を理解し、自分で作れるようになると、経理個人のスキルやマインドとして
・日常の会計処理や経理業務をキャッシュと紐付けて捉えられうようになる。
・キャッシュの使い道を理解し、適切な使われ方をしているかまで考えられるようになる。
といったものが備わってきます。

毎期ごとに作成するのはもちろん、おすすめは毎月作ることです。
慣れてしまえば、テンプレートに数字を当てはめるだけですし、より自社に合わせたものにもアレンジできますので、会社の経営戦略やその状況、また資金繰りを月次ベースで把握できる仕組みを作ることが可能です!

ぜひ自分のスキルとして身につけてみてはいかがでしょうか。

経理
カワムラ

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本文中でご紹介したテンプレートの出典
中小企業庁「中小企業の会計34問34答 平成23年指針改正対応版

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